身内や友人、知人がマイホームを購入した際は、新築祝いを贈るのがマナーです。ただ、新築祝いには避けるべきものもあるので、贈り物を選ぶときは注意が必要です。
また、新築祝いの贈り物の相場は渡す相手によって異なります。相場から大きく外れた高価なものを贈ってしまうと、相手の負担になってしまうこともあるので気を付けましょう。
今回は、新築祝いに喜ばれる贈り物や、逆に避けたいもの、相手別の新築祝いの相場について解説します。
・新築祝いには消え物や実用性の高いものが喜ばれやすい
・縁起の悪いものや扱いに困るものを贈るのはNG
・新築祝いの予算は相手との関係性に合わせて決める
1.新築祝いとして喜ばれるもの5選
新築祝いでは、縁起のよいものや、日常生活で使える実用性の高いものが喜ばれます。ここでは新築祝いの定番として人気の贈り物を5つピックアップしてご紹介しますね。
スイーツ
スイーツは消え物なので相手に気兼ねなく受け取ってもらいやすいギフトとして人気です。
なかでも、何重にも生地を重ねて焼き上げるバウムクーヘンには「長い年月をともに重ねられるように」という意味があり、縁起物のスイーツとして知られており、人気があります。
また、日持ちのするクッキーやフィナンシェといった焼き菓子も、新築への引越しなどで忙しい毎日を送っている相手に渡しやすいギフトとして人気です。
テーブルウェア
新築に引っ越す際、「荷物になるから」「新しい家では新品のものを使いたい」といった理由で、古い食器やカトラリーを処分する方は少なくありません。テーブルウェアを全て買い替えるとかなりの出費になるので、おしゃれなお皿やスプーン、フォークなどを贈ると喜ばれるでしょう。
ただ、テーブルウェアのデザインは多種多様なので、贈る人の好みや新築の雰囲気などをあらかじめ尋ねておくことをおすすめします。
タオルセット
消耗品であるタオルはいくつあっても困らないので、相手に受け取ってもらいやすいギフトの一つです。タオルにもさまざまな種類がありますが、新築祝いとして贈る場合は、フェイスタオルやハンドタオル、バスタオルなど複数の種類がセットになったものを選ぶのが人気となっているようです。
また、ブランド品や高品質なものをチョイスすると、プレゼントとしての特別感がぐっとアップします。
カタログギフト
カタログギフトは、多種多彩なギフトのなかから好みのものを選べる自由度の高いプレゼントです。
贈る側は相手の好みやニーズを知らなくても気兼ねなくプレゼントできますし、受け取る方もご自分で好きなものをチョイスできるため、利便性の高いギフトとして人気です。
ギフトを受け取る日時も指定できるため、新居での生活が落ち着いた後、好きなタイミングで注文できるのも便利ですね。
ペアグラス
ペアグラスは、結婚して新居を構えた方や、夫婦でマイホームを購入した方におすすめの定番ギフト。実用性も高く、華やかなデザインのものも多いため、二人の新しい門出を祝福する新築祝いにぴったりです。
ただ、グラスは種類やデザインなどバリエーションが豊富なので、ワイン好きの夫婦にはワイングラスを選ぶなど、相手の好みやニーズに合ったものを選ぶと良いでしょう。
2.新築祝いとして避けるべき贈り物
ここまで新築祝いにおすすめの贈り物を紹介してきましたが、一方で新築祝いには避けたい贈り物もあります。マナー違反にならないよう、以下のような贈り物は控えましょう。
家に傷が付く可能性があるもの
誰もが「新築はなるべくきれいな状態を保ちたい」と思うものなので、家に傷が付く可能性のある贈り物は避けた方が無難です。
例えば、壁掛け時計や絵画、ウォールラックなど、壁に穴を開けたり、釘などを打ったりしなければならないものを贈るのは控える方が良いでしょう。
火をイメージさせるもの
火を使うものや、火に関連するものは火事を連想させるため、縁起が悪いとされています。例えば、ライターやアロマキャンドル、ストーブなどは日常生活で使える実用性の高いアイテムですが、いずれも火を使うものなので新築祝いには不向きです。
また、灰皿のようにそれ自体は火を使わないものでも、火を灯すタバコを入れるものは火に関連するものとみなされるので、新築祝いとして贈るのは控えた方がよいですね。
家のサイズに合わないもの
新築祝いにと、タンスやベッドなどの大型家具を検討する方も多いですが、部屋のサイズに合わないものを贈ってしまうと配置や扱いに困ってしまう可能性があります。
どうしても贈りたい場合は、あらかじめ新居の間取りや面積などを確かめた上で、相手の方の負担にならないものを選ぶのがポイントです。家具だけでなく、大きく育つ観葉植物を選ぶときも要注意ですよ。
弔事の引き出物として贈られるもの
新築祝いはおめでたい慶事なので、弔事の引き出物として贈られているものを選ぶのはNG。例えば香典返しの定番品として知られている日本茶は弔事を連想してしまいがちなので、避けた方がよいでしょう。
なお、同じお茶でも、香典返しに使われにくい紅茶の詰め合わせなら問題ありません。
縁起が悪いもの
実用性の高い贈り物のなかには、縁起が悪いとされているものも少なくありません。例えば、手巾(てぎれ)とも呼ばれているハンカチは「手切れ」を連想させることから、新築祝いにはふさわしくないと言われています。
同様に、ものをカットするときに使用するハサミやナイフは縁切りのイメージが強いので避けた方が無難です。
3.新築祝いの相場を贈る相手別に紹介
新築祝いの相場は、相手との関係性によって変わります。相場から大きく外れたものを贈ってしまうと、相手に気兼ねさせてしまったり、負担を掛けたりすることもあるので、おおよその相場はチェックしておくとよいですよ。
ここでは贈る相手別に新築祝いの相場をまとめました。
親への新築祝いの相場は5~10万円
独立して別居している子が、親に新築祝いを贈る場合は5~10万円が相場とされています。
ただ、社会人になって間もない場合は経済的に余裕がないので、1~2万円程度の贈り物でもOK。また、人によっては子供から高価な贈り物をされることに抵抗を覚えることもあるので、相場にこだわるよりも親の人柄や価値観に合わせて予算を組んだ方がよいでしょう。
兄弟姉妹への新築祝いの相場は1~3万円
兄弟姉妹に贈る新築祝いは、1~3万円が相場とされています。ブランドもののテーブルウェアやペアグラスを贈ったり、予算に応じたカタログギフトをプレゼントしたりすることが多いようです。
なお、他に兄弟姉妹がいる場合は予算を合算して、よりハイクラスの贈り物をするという方法もありますよ。
親戚への新築祝いの相場は1~3万円
おじ・おばや、甥・姪、いとこなど親戚への新築祝いは1~3万円くらいが目安とされています。相場に若干の幅がありますが、ご自分の経済状況や、相手との関係性(普段から親交があるか、お世話になっているかなど)で金額を決めるのが一般的です。
友人への新築祝いの相場は5,000円~1万円
友達に新築祝いを渡すときの相場は5,000円~1万円が目安です。予算を考慮すると、タオルギフトやスイーツギフトなどがおすすめ。二つをセットにして贈っても喜ばれるでしょう。 共通の友達同士で相談して高額なものをプレゼントしてもよいですね。
職場の同僚への新築祝いの相場は5,000円~1万円
勤め先の同僚に新築祝いを贈る際は、友達と同じく5,000円~1万円が相場とされています。日頃からお世話になっている方や、私生活でも親しい場合は上乗せしても良いでしょう。 ただ、他の同僚と相場を合わせるのも大切。一人だけ高額になると他の方が気まずい思いをする可能性があるので注意しましょう。
4.相手に合わせて新築祝いを選ぼう!
素材の香りを大切に焼き上げた5種類の焼き菓子詰め合わせを、新しい門出を祝う贈り物に。3種類のチョコサンドクッキーに芳醇なレーズンサンド、焦がしバターが香るフィナンシェを詰め合わせました。
しっとりとしたケークやフィナンシェ、サクサクのガレット、しゅわっととけるメレンゲなどヨーロッパ伝統の焼き菓子たち。バターやチョコレート、フルーツの甘い香りが広がる豊かな味わいを詰め合わせました。
ビスキュイテリエ ブルトンヌ「ブルターニュ クッキーアソルティ〈缶〉(47個入)」
香り高いバターの風味を生かして、食感や風味にこだわり一枚一枚丁寧に焼き上げた9種類のクッキーをミントグリーンカラーが華やかなオリジナル缶に詰め合わせたクッキーギフト。焼き菓子専門店ならではの上質な美味しさで贈り物にもおすすめです。
新築祝いを選ぶときは、相手との関係性に合わせた予算や、相手の好みに合わせて商品をチョイスするのが基本です。具体的には、おいしくて手軽に受け取ってもらえるスイーツギフトや、実用性の高いテーブルウェア、タオルセットなどが人気となっています。
また、家に傷が付く可能性のあるものや、火に関連するもの、家のサイズに合わないものなどは新築祝いにあまりふさわしくないとされているため、避けた方がよいでしょう。